くらし情報『兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (18) 二次創作の醍醐味と争いを生まないための「注意」』

2015年7月7日 12:00

兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (18) 二次創作の醍醐味と争いを生まないための「注意」

白もピンクも紫も着ねえよ、という主張もあるだろう。しかし着てないとも言い切れない、もしかしたらスリップを着ているのかもしれない。

このように、二次創作におけるキャラの解釈、趣味趣向は何が正しいとは言い切れず、やろうと思えばサウザンドウォーズに突入できるのである。こうなると、二次創作より一次創作の方が文句も言われず楽なんじゃないかと思われるかもしれないが、私が二次創作をする理由は、自分のオリジナル作品より二次創作の方がネット上でウケが良いから、と単純かつ悲しい事実があるからだ。

文句を言われないというのは、逆に「見ている人がいない」とも言えるのである。

カレー沢薫
漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。
デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。2015年2月下旬に最新作「やわらかい。課長起田総司」単行本第1巻が発売され、全国の書店およびWebストアにて展開されている。

「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」、次回は7月14日(火)正午掲載予定です。

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