2015年7月14日 18:00
パーソナライズド動画とは - 事例から見る動画活用の可能性(上)
欧米を皮切りに、デジタルマーケティングの分野ではオンライン動画広告が注目を集め、利用が本格化している。さらに、動画活用の次の段階として、顧客のデータに基づいてOne to Oneで動画コンテンツを再生する「パーソナライズド動画」の活用がが始まっている。
まずはこの動画を見て欲しい。
これは、Video Billと呼ばれる請求書の説明を行う動画のサンプルで、通信会社からMaryさんに対する2月分の請求金額がその明細と共に一つ一つ細かく説明されている。
動画の後半では、「あなたは国際通話が多いようなので、国際通話パックがお勧めですよ」というオプションの提案もある。内容は完全にMaryさんのためだけにパーソナライズされているわけだ。これが、本稿から3回にわたって紹介する「パーソナライズド動画」の一例となる。
まず、ここでいう「パーソナライズド動画」とは、以下の条件を満たすものを指す。
・オンラインで再生される
・視聴者のデータに基づいてテキストや画像を差し替えることができる
・視聴者のデータに基づいて動画のシナリオ(ストーリー)を変えることができる
・視聴者がアクセスした時点のデータに基づいて動画がリアルタイムに生成される
パーソナライズド動画の活用は、2010年ころに欧米で始まった。