2015年7月17日 13:00
「婚前契約」って何を決めておくものなんですか? 弁護士に聞いた
ニュースでもたびたび聞く婚前契約。女優の遠野なぎこさんや弁護士の大渕愛子さんが結んだと話題になったことで、興味を持たれた方も多いかもしれません。
婚前契約というのは、入籍前に結婚後の生活に関する約束や離婚の条件などを定めるものです。日本ではなじみが薄いですが、海外では、「プリナップ」(prenup=prenuptial agreement)と呼ばれる、結婚時や離婚後の権利義務の内容、離婚後の慰謝料、財産分与、親権などが定められることが多い比較的メジャーな契約で、ハリウッドセレブの離婚時には、婚前契約で定めていた巨額の慰謝料の支払いや財産分与などをしたと報じられることも多いですよね。
日本でも婚前契約書を作成しているカップルは増加傾向にあるそうですが、法律上は、夫婦の財産に関する取り決めとして「夫婦財産契約」の定めがあるだけなので、内容や形式に決まりはなく、原則として自由に決めることができます。
○財産、家事分担、離婚時の約束などが一般的
一般的なのは、財産や生活費をどうするか、結婚中の家事、育児、介護などの分担方法、離婚時の慰謝料や財産分与をどうするかなどの約束です。
その意味では大渕さんの婚前契約はメジャーな内容といえます。