2015年8月31日 11:00
時計バンドをスマート化する、ソニーの新プロジェクト「wena」 - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」
だが、一般的なスマートウォッチとは異なり、時計のムーブメントの部分にはIT関連の機能は一切入っておらず、バンドの側にまとめられている。
サイズの制約もあってシンプルにまとめられているが、スマートウォッチとしてのwenaの機能はなかなかに充実している。
スマートウォッチといえば、スマートフォンからの「通知」機能が基本。wenaの場合にも、振動とカラーLEDの発光で知らせてくれる。また、活動量計の機能もあり、こちらは、wenaのバンド内にある振動センサーで、歩行量などの計測ができる。
そして、一番の特徴は「FeliCa内蔵」ということだ。決済系のサービスが、腕から利用できるようになる。他のスマートウォッチ同様、各機能はBluetooth LEでスマートフォンと連携することで動作する。
○将来的にはポケットの中を空っぽにしたい
wenaのプロジェクトを統括する、ソニー 新規事業創出部 wena事業準備室 統括課長の對馬哲平さんは、開発の狙いを次のように説明する。「とにかく持ち物を減らしたかったんです。将来的にはポケットの中を空っぽにしたい。でも、複数デバイスを腕につけるのは不自然ですし、スマートウォッチもほとんどが、いかにもスマートウォッチだとわかる外観をしています。