2021年12月15日 18:00
ザ・モンキーズのギタリスト、マイケル・ネスミス死去。「作られたスター」というイメージと戦った
と思いついたのがきっかけと言われています。なので最初から、映像的プロモーションありきだったわけです。300人ほどのオーディション応募者の中から選ばれた4人を、デビュー直後からバンドの宣伝としてコメディ・ドラマに出演させていたのは、いわばメディアミックスのハシリですし、後のバックストリート・ボーイズやワン・ダイレクションなどのボーイズグループの元祖でもあります。マーチャンダイズも盛んだったので、「the Monkees Memorabilia」とかで画像検索してもらうと、いい感じのグッズがたくさん見つかりますよ。
成功を収めるようなバンドは、大なり小なり大人たちの戦略があるもんですが、ウッドストックな60年代ムード全盛という当時にあっては、彼らは「作られたスター」と認識され、他のアーティストよりは下に見られていたわけです。メンバーはジミヘンやビートルズとも交友があったようなので、そりゃつらかったでしょうね。
デビュ-前からオリジナル曲をガンガン演奏していたマイケル・ネスミスは、そもそもミュージシャンとしての才能があり、当然、その自覚もかなりあったのだろうと思われます。ツアーだテレビだと忙殺される毎日の中で、彼は仕掛け人側とバチバチに戦い、モンキーズを脱退することになります。