2022年1月22日 19:00
柄本佑、“イケメン”の声増えるも自身は「あまり…」作品にとっては「いいこと」
若者を中心に支持を集める作家Fの処女小説を映画化した『真夜中乙女戦争』が公開された。そこで、無気力な大学生“私”(永瀬廉)が出会い、退屈を破壊するための東京破壊計画=真夜中乙女戦争を首謀していく危険なカリスマ“黒服”を、柄本佑が演じている。
本作に流れる「自分は何者であるのか」との問いに、柄本自身が直面したとき、この仕事を続けるためにも意識したこと、さらにはここ数年「イケメン」と呼ばれることが増えたことへの率直な感想も聞いた。
○■生活者であるという地盤がないと、この仕事はできない
——“黒服”は主人公“私”の前に現れる謎の人物ですが、青年期のモヤモヤの中にある“私”の気持ちは共感できますか?
“私”が抱えているような悩みというか、「自分は何者であるのか」のようなことって、おそらく誰しもが抱くものだと思うんです。東京を爆破するうんぬんは映画なので置いておいても、そうした感覚は多くの方が分かるものかと。
——キャンパスが舞台になっています。柄本さんは早稲田大学芸術学校卒業ですが、キャンパス生活でもそうしたことを感じましたか?
僕の場合は、学校とか同級生とかキャンパスといった箱庭のような場所のなかで、自分の殻を破っていきたいと思っていたというより、学生じゃなくなったときに「自分は何者であるのか」