2022年1月22日 19:00
柄本佑、“イケメン”の声増えるも自身は「あまり…」作品にとっては「いいこと」
と考えましたね。
——すでにデビューはしていても、そう思われたんですか?
映画の現場って圧倒的に刺激的だし、大人に囲まれているしすごく楽しくて、ちょっと退屈だなと感じることもある学校の授業とはやはり違いました。でも、いざ学校を卒業して仕事だけになったときに、学生だったからこそ自分をカテゴライズして、こちらの仕事も楽しくできていたのだと気づきました。カテゴリーがなくなったら、社会とのつながりみたいなものを感じられなくなったんです。
——柄本さんのようにお仕事をされていても、社会とのつながりが感じられなかったのですか?
何も仕事がない時間なんていくらでもありましたから。余裕で2カ月とか空いてました。そして、たまに同級生とかと街ですれ違ったりすると、スーツを着てたりして、自分はTシャツに短パンで。地に足がついていない不安を感じたというか。
——どう脱却したのでしょう。18歳くらいから一人暮らしをしていたのですが、最初のうちはぐうたら生活をしていたんです。でも、ちゃんと生活者であるという地盤がないと、仕事もできないと感じました。部屋を掃除する、起きたら布団をたたむ、洗濯物もちゃんとして、洗い物をシンクに溜めない。