2016年2月22日 20:10
古いWindowsに固執する人々の不思議 - 阿久津良和のWindows Weekly Report
Windowsの歴史を振り返るとWindows 95を境に、基本的なUIの変更は行われていない。例外的にWindows 8/8.1を挟みつつも、Windows 10では「デスクトップ&スタートメニュー」という基本スタイルに戻っている。この不変性こそWindowsが広く長く使い続けられている理由の一つだろう。
だが、世の中には「変わらない」ことを極端に求めるユーザー層が存在するのも事実だ。PCは道具であり、OSはその一部と考える彼らは、Microsoftが終了宣言を行ったWindows XPやWindows 7に固執し、Windows 10のアップグレードを拒んでいる。
MicrosoftはWindows 7およびWindows 8.1ユーザーにアップグレードを強く促してきた(参考記事)。その最大の理由は「One Windows」ビジョンであると考えられる。スマートフォンやタブレット、PC、さらにはIoTまで含めたプラットフォームの統合は、インターネット戦略やスマートデバイス市場で後塵を拝したMicrosoftに、巻き返しの可能性をもたらすだろう。
そして、Windows 10への以降を推し進めるもう一つの理由は、セキュリティ対策のコスト増ではないかと筆者は推察する。