2016年3月3日 06:00
NVIDIAが組み込み向けモジュール「Jetson TX1」を国内販売 - 自律型ドローンやロボットの開発にまつわる課題に対応
ドローンをはじめとする高速で移動する機器では、わずかな遅延でも障害物にぶつかって、事故が起きる可能性がある。
一方で、機器側によりパフォーマンスが高いシステムを搭載するアプローチもあるが、プロセッサにIntel Core i7を採用する場合、TDPが高く、それに見合った大型の冷却機構やバッテリを搭載しなければならず、機器自体が大型化してしまい現実的ではない。
こうした課題に対応できるのが「Jetson TX1」だとする。1TFLOPSの演算性能を持ちながら、モジュール単体の消費電力は10Wで、機械学習におけるエネルギー効率(image/sec/Watt)はIntel Core i7-6700Kの10倍に達するという。
また、NVIDIAが提供するディープラーニング用ライブラリ「cuDNN」や、画像処理用のツールキット「VisionWorks」といった開発者用プラットフォームが利用できる点も優位だとアピールする。
○「Jetson TX1」のパフォーマンスとCUDAのエコシステムが魅力
説明会には産業用ドローンの開発を行うエンルートの開発部長を務めるイェン・カイ氏も参加。
エンルートでは農業や環境調査、橋梁・高架下の検査といった分野でドローンを活用したソリューションを提供しているが、「Jetson TX1」