くらし情報『小室淑恵、「3年で長時間労働をやめなければ日本は破綻する」』

2016年3月22日 15:00

小室淑恵、「3年で長時間労働をやめなければ日本は破綻する」

そしてそのまま下げ止まらずに減っていく。人口が減り続ける国では借金が返せませんので、2100年を待たずして経済破綻が起きると思います。一方で今対策を打ち、出生率が回復して7~8割にとどまれば、世界の中で非常に安定した経済の位置をキープすることができます。

――それでは、なぜ出生率を上昇させるために長時間労働の是正が必要なのでしょうか。また、「長時間労働の存在が、母親に罪悪感を抱かせる」と語った小室淑恵さんの、働き方改革に対する思いは。

●長時間労働の存在が母親に罪悪感を抱かせる
○なぜ出生率の上昇に、長時間労働の是正が必要なのか

実際に私たちがコンサルティングをしている企業の例で考えてみましょう。まずコンサルティングに入る前の「労働時間の上限がない企業」では、月末や年度末までにいかに成果を出すかという戦いになります。「期間あたり生産性」といいますが、これをすると、自分が勝つためにはノウハウを他人と共有せず、自分ができる限りの時間を費やして他者と差をつけるという「個人戦」に走ることになります。
その結果、以下のことが起こります。

(1)時間的制約のある育児・介護中の社員は勝負に勝てなくなりモチベーションが下がる
(2)

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