2016年4月5日 08:30
Apple、自閉症受容月間にあわせてResearchKitの活用を紹介した映像を公開
「だから心を開けば、何だってできるんです」というスピーチで締めくくられている。
周囲の無理解、これは自閉症を持つ人々にとっては切実な問題であるが、この映像は障害を抱えるということがどのようなことなのであるかを顕在化させ、共にいられるという意識を分かち合えるよう促してくれる。彼らは決して、心を閉ざした存在ではない。周りの人々も臆断せず、理解を深めることこそが重要なのだ。
他方、この映像は彼らをユニークな存在として捉えることに成功している。ディランは「僕はこの世界をユニークに体験しているんだよ」と伝えるが、自閉症であることは、その人の個性と受け止めるべきことでもあるのだ。だから、自閉症を障害として治療すべきではないと主張する人々も多く存在する。
Appleが示したのは、単に克服すべき課題があるということだけではなく、そこに存在する多様性なのである。
ともあれ、まずは特設サイトの映像をご覧頂きたい。ディランの生き生きとした表情はまた、我々の人生が、実り多きものであるということをも教えてくれる。
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