2017年6月29日 11:30
14年連載の『銀魂』、最終章をむかえ変化? 原作者・空知英秋の心境
みたいな。そんなわけないじゃん!
真鍋:いや本当に、ジャンプも読んでいて、読者の立場からすると「変な漫画が始まったな」「なんて形容していいかわからん」みたいな気持ちでした。変だけど、なんだか面白い。そういう感想は抱いてたんです。『銀魂』って漫画界を見渡しても特殊な存在の、良い意味で変な漫画だなと思います。
――真鍋さんから見て、空知先生のすごいと思うところはどんなところですか?
真鍋:お話の振り幅がギャグからシリアスまで本当に広いので、引き出しの多さにはとにかく驚かされます。それと、漫画そのものに限界まで食らいつく執念みたいなものに凄みを感じます。 空知先生は原稿が遅いというイメージがあると思いますが、単純に遅いというよりは、ぎりぎりまで考え抜いて妥協しないというのが理由なんです。
もう正直、毎週締め切りがあるようでないみたいな感じはあって、僕も半泣きになりながら「空知さんちょっと、本当にそろそろお願いなんで、空知さん」って……。
空知:めっちゃリアルだった、今。ガン無視なんですけど(笑)。
真鍋:編集部からは「何やってるんだ」って。何ならビデオ通話がかかってきたり。 本当に仕事場を出て「タクシーに乗ってます」