2017年9月24日 10:00
山田涼介、監督から”ボッコボコ”で演技の幅を超えた『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 山田涼介×村上虹郎×寛 一 郎座談会
山田:泣きの芝居で、1回で泣けなかったのは、今回が初めてなんです。今まで泣けていたのは感情が全部繋がっていたからですが、今回は泣きのシーンまで1カ月スパンが空いてしまったので、なかなか難しかったです。監督からも常に、ごはんに行っているときでさえ「あそこマジ大事なシーンだから」「あそこ大丈夫化?」と言われていて、わかっていたけど、プレッシャーにやられたというか。本当にボッコボコにされました。でも芝居の難しさを学ばせてもらって、良い経験だったと思いました。
廣木監督って、カメラ横に立つんです。泣きシーンのときも監督が目の前にいて、僕がしゃがんだら監督もしゃがんで。それが目に入ってダメだと思ったのですが、休憩を挟んでからの最後のテイクでは、監督が目に入らなくなりました。
完全に集中できた瞬間だったんだと思います。監督が待っているのは、この演技の幅を超えた演技なのだと知ることができて、ご一緒できてよかったなと思いました。
○大分は味方
――今回キャラクターの中でもリアリストな人、ロマンチストな人といましたが、皆さんはどちらですか?
山田:僕はロマンチストなんじゃないかな、と思います。ロマンチストじゃないとこの仕事をやっていけないと思うし。