2023年12月30日 10:00
『相棒』抜てきは「本当にビックリ」 『鬼平犯科帳』『消せない「私」』出演続く新星・阿佐辰美とは
映画を観るのは大好きだったのですが、自分が出る側にというのは考えたことがなかったので、最初は恥ずかしかったです。でもレッスンを受けるうちに、映画の見方も変わっていきました。少しずつ少しずつのめり込んでいって、「スクリーンの中に行きたい」と。そして18歳になる頃には「もっと本格的にやりたい。この仕事でご飯を食べたい」と思うようになっていました。
――「スクリーン側に行きたい」「この仕事でご飯を食べたい」と思うようになったきっかけはありますか?
感銘を受けたのは『バスケットボール・ダイアリーズ』のレオナルド・ディカプリオさんです。高校生たちが薬におぼれていく話がかなりリアルに描かれていて、全く演技に見えないんです。そのときのディカプリオさんはまだ売れる前の若い頃だったのですが、すごくキレイなお顔なのに、それで勝負していなくて。
今も第一線で活躍しているのは、この頃から培われてきたお芝居の技術があるからなんだろうなと感動して。もっとこうしたお芝居の世界に本気で挑戦してみたいと思いました。そのためには、お芝居の基礎もきちんと勉強したいと、東京に出て来てワークショップに2年間通いました。
――すぐに事務所に所属ではなく、ワークショップで勉強されたんですね。