2024年5月2日 08:00
草なぎ剛「適当が一番」 経験重ねてたどり着いた境地 「ヴィンテージになりたい」という目標も告白
娘を苦しめるたびに格之進に腹が立って、その怒りが格之進の怒りとしていい感じに出たのかなと思います。格之進には共感できるところが少なかったが、素敵な役にしないといけないと思ったので、古き良き、譲れないという、今にはない美徳があるのではないかという思いを込めて演じました」
そして、白石監督について「とても穏やかで丁寧な方」と印象を述べる。
「なんでそんなに気が利くのかなと思うくらい、いろんなことにすぐ気づいて自分で動くんです。バイオレンスな作品を撮っている方とは思えないけど、丁寧で細やかな方だからバイオレンスをしっかり撮れるんだなと逆に思いました」
技術的にもこだわってさまざまな撮り方をしていたため、「待ち時間が多かった」と言うも、完成した映像を見て感動したという。
「まさしく1カット1カット魂を込めて映画を撮っているぞという、すごく素敵な画になっていたので、『なんで時間かかっているの?』なんて言わなくてよかったなと(笑)。時間をかけて丁寧に撮ったからこそ、素敵な画が撮れたんだなと」
○「お芝居は元気じゃないとできない」 年齢を重ねてより実感
『ミッドナイトスワン』(2020)で第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞し、NHK大河ドラマ『青天を衝け』(2021)