くらし情報『山田裕貴、『ハイロー』『なつぞら』話題の裏に名優にも通じる精神』

2019年11月11日 17:00

山田裕貴、『ハイロー』『なつぞら』話題の裏に名優にも通じる精神

2019年、俳優として新たなフェーズに入ったと思われる山田裕貴のこれまでをかんたんにおさらいしてみる。父親の影響で野球をやっていたが高校時代にプロの道を諦めて俳優を目指す。若い男性俳優を多く擁するワタナベエンターテインメントに所属し、戦隊モノ(『海賊戦隊ゴーカイジャー』)に出演、事務所の屋台骨である若い男性俳優の集まりD-BOYSに加入、テレビドラマや映画に数多く出演。『ハイロー』で人気を博し、『朝ドラ』でも注目される(イマココ)。『野球』『D-BOYS』『戦隊』『ハイロー』『朝ドラ』…若手男子俳優の登竜門的なものをコンプリートした感がある。足りないのはテニミュ出演のキャリアだけだ(冗談です念の為)。

筆者の個人史としての山田裕貴は、菅田将暉主演映画『あゝ荒野』(17年)で飢えた野生の獣のような瞳をしたボクサーの役が印象的で、凄みのある俳優というイメージだったのだが、私がノベライズを担当した、岡田惠和脚本の連ドラ『スターマン・この星の恋』(13年)で素朴な地方都市の青年を演じていた俳優だと思い出したときの激しい衝撃。これが忘れられない。


出演作はとても多く、どんな役でもきちんとこなしすぎるあまり、作品に溶け込み過ぎるという意味でのカメレオン俳優なところがあるも、喧嘩アクションもの『ハイロー』で肩の力を抜くキャラを演じたことで頭角を現し、それが『なつぞら』にもつながったといえるだろう。

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