どんな世界にも「ヘー!」となってしまうトリビアがあるように、美術の世界にも思わず「ヘー!」と言ってしまう見事なトリビアがあるのです。今回は、ダ・ヴィンチにピカソにモネにダリといった、世界的に有名な画家にまつわる美術のトリビアを紹介します。
●ダ・ヴィンチは未完製作品だらけ
『モナ・リザ』、『最後の晩餐』などでおなじみのレオナルド・ダ・ヴィンチだが、依頼された絵画作品で無事に完成させて納品した作品は生涯で3本ほど。大半が製作途中で投げ出され、依頼者の元に納品されることはなかった。中には途中で友人に渡してトンズラした作品もあったという。そのため完成作品として後世に残されたものは非常に少ない。
●寡作のフェルメール
フェルメール・ブルーという鮮やかな青色を使った絵で知られるオランダの画家・ヨハネス・フェルメールも非常に寡作な画家だった。現存する作品は30点ほどと非常に少なく、また研究者によってはもっと少ない作品数であるとされている。
●人違いに怒るマネ
『笛を吹く少年』などの絵画を残した印象派の画家エドゥアール・マネは、ことあるごとに同じ印象派の画家であるクロード・モネと間違われていた。上品で紳士的であると評判だったマネも、いくどとなく間違われることにいつも怒っていたという。