2013年2月17日 16:30
【雑学キング!】もしも科学シリーズ(44):もしも生命の起源が宇宙だったら
対してパンスペルミア説は空想に聞こえるが、当時の地球環境の過酷さを考慮すれば、さほど荒唐無稽(むけい)な話ではない。現時点では地球以外の生命体は確認されていないが、とは言え地球にしか存在しない理由にはならない。
そのため、他の生命体からのメッセージを電波望遠鏡で観測し続けるSETI(地球外知的生命体探査)プロジェクトや、文明を持つ惑星数を計算するドレイク方程式など、真剣に取り組んでいる科学者も多い。
ドレイク方程式は、1年間に銀河系で生まれる恒星の数や、その恒星が惑星を持つ確率など7つの要素をかけ合わせて求める。
SF作家であり天文学者の故・カール・セーガン博士の計算では、銀河系には100万ほどの文明惑星が存在する。銀河系にはおよそ2,000億個の恒星があるのだから、確率20万分の1は、現実的な数値と言えるだろう。
もしも生命の起源が地球外なら、どのようにして地球に来たのだろうか?
もっとも有力なのは彗星(すいせい)の氷や隕石(いんせき)に付着して来たという説で、地表に落下する際に高温になる隕石(いんせき)からもアミノ酸が検出された例があるほど現実的だ。ただし乾燥、温度、圧力、放射線に強い生物、すなわち細菌やバクテリア/ウイルスなどに限定される。