2012年4月6日 12:00|ウーマンエキサイト

ホームレスになってしまった芸能人、岸田健作のゼロからのスタート~ 物事の0 ~

もちろん、あの時の僕に『仕事』も『家賃』も『友達』もなかったから『良い・悪い』の選択肢さえなかった。

僕はこういった事を『今に甘えず、常日頃からしっかり感じていないと、すべてをなくすのだな』と、真夜中の公園で自然と思ってしまったのだった。

そこで、「あれ? 今考えていることは、以前と価値観が違う」ということに気付いたのだ。『仕事』、『家賃』、『友達』についての善し悪しや大変さを感じているうちは、幸せなだったなと。

それは、既に仕事があり、家を借りる事ができ、友達がいるって事からスタートできるという考え方だから。

以前、とても悲しいニュースを見た。『自宅が差し押さえられてしまい生活苦からの自殺した』というニュースだった。人の事情はさまざまだけど、僕はこのニュースを見て、「なぜ、命を絶たないといけなかったのだろう」と思ってしまった。


たとえば、僕には家があってさらに『5』という幸せがあるとしたら、家がなくなるというのは僕にとっては数字が0に戻るだけなのだ。また1,2…と培っていけばいいと思う。

けれど、みなさんは口をそろえて言うかもしれない。「それは、ホームレス経験したからでしょ? 普通ホームレス経験なんてした事ない人ばかりだから」と。

そこで疑問なのは、『普通』という言葉がなにを示すのか? 僕は幼稚園に行き、小学校を卒業し、中学入学して、高校卒業し、就職したという人生を歩んできた人間。皆さんと同じ人間。でも、ホームレスをしたから『普通』ではないのだろうか?


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