永い年月をかけたアンティックだけが持つ、特別なたたずまいに触れてみては？

■01.アー・テー（H67cm　1880年代 ）プレスドビスクソケットヘッド（A13Tの刻印） ブルーグレーペーパーウェイトセットアイ クローズマウス　コンポジションボディ
Ａ．Thuillier 工房（パリ）

職人の高度な技術を滲ませる薄く焼き締められたビスクヘッドと、繊細な色付けによる表情。愛らしくも高貴な顔立ちと“A.T（アー・テー）”の刻印を持つＡ．テュイエの人形は幻の人形と呼ばれる。アンドレ・ジャン・テュイエ(Andre Jean Thuiller)によって開かれたこの工房は1875-1893年の、ほんの短い間に人形制作を行ったことで知られるが、その歴史を知る為の資料は殆ど残されていない。

大変稀少である本作品は、板橋アンティックドール美術館を代表する人形である。　数多くの写真集や人形関連書籍への掲載を通して、知る人ぞ知る人形界屈指の芸術作品であるといえる。


■02.アー・テー（H56.5cm　1880年代）プレスドビスクヘッド(Ａ11Ｔの刻印) ブルーグレーペーパーウェイトセットアイ クローズマウス コンポジションボディ
Ａ．Thuillier 工房（パリ）

職人の高度な技術を滲ませる薄く焼き締められたビスクヘッドと、繊細な色付けによる表情。愛らしくも高貴な顔立ちと“A.T（アー・テー）”の刻印を持つＡ．テュイエの人形は幻の人形と呼ばれる。アー･テー11号。幻の人形の名に相応しい完璧な微笑みで、見る者を強い陶酔にさそう。


■03.ブリュ・ジュン（Ｈ57.5cm　1880年代）プレスドビスクヘッド（BRU.JNE9の刻印） ショルダープレート キッド＆ウッドボディ(胸部にBEBE BRU BTE S.G.D.G Tout Contrefacteur sera saisi et poursuivi conformement à la Loi.のラベル) ビスクハンドBru工房(パリ)

ブリュ工房の黄金期と呼ばれる1883年から1889年頃まで製作されたモデル、ブリュ・ジュン。アンティークドール愛好家なら誰でも、その気高い姿を所有したいと夢見る。一般的にブリュの特徴であると言われる、親しみやすさや可愛らしさとはかけ離れた強い意思を持った表情は、他の工房の作品を引き離している。本作品は、板橋アンティックドール美術館の看板人形のひとつである。

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