2014年9月5日 12:00|ウーマンエキサイト

仕事のやる気がなくユウウツ…デキる同僚にも嫉妬してしまいます【黒川伊保子】

上記の食生活では、脳や神経系が欲しがっている、ビタミンB群、鉄分、カルシウム、それらを脳に運ぶ運び屋(アミノ酸、ナトリウム)が圧倒的に不足しています。

仕事のやる気がなくユウウツ…デキる同僚にも嫉妬してしまいます【黒川伊保子】
脳は疲れやすく、イライラしやすく、ほんのちょっとのことで落ち込みます。疲れやイライラはどうしても表情や態度に出るので、周囲にかすかな不安や不快感を与え、ちょっとした言葉かけをしてもらえなくなったり、ランチに誘ってもらえなかったり、会議で発言をスルーされたり、という事態を作りだします。

「デキる同僚」に嫉妬するのは、仕事で明確に負けたときじゃないはず。彼女や彼が、周囲に大切にされているからでしょう? 上司に可愛がられ、後輩に慕われているように見えるから。となると、その嫉妬も、そもそも、自分の脳が「疲れやすく、イライラしている」せいで、周囲が遠巻きにしているだけかも。

と言うわけで、そこから脱するための食事術。なんといっても、糖質&炭水化物イーターから、タンパク質イーターに変わりましょう。
特に空腹時に「ほぼほぼ炭水化物だけの食事」(トーストだけ、おにぎりだけ、うんどんだけ)や甘いものを食べることは禁止。これは血糖値を急上昇させる行為。

血糖は脳のエネルギーなので、一瞬だけ脳は元気になりますが、ほどなく身体が血糖値を下げようとインスリンを大量に分泌し、今度は血糖値が急激に下がって脳のエネルギーが不足するため、だるさやヤル気のなさ、イライラを引き起こすのです。

しかも、低血糖に陥ったときには、脳が甘いものを要求してきます。つまりね、疲れたら甘いもの→30分は元気→その後、だるくなって、やがてキレそうになる→甘いものが食べたい!→疲れたら甘いもの→…という「甘いものループ」にはまってしまうのです。

しかもしかも、身体は血糖値を下げるときに、血糖を中性脂肪に変えているんですよ。つまり、「朝は炭水化物だけ&日中ちょこちょこスイーツ」という生活は、10年で10Kg太るという経年肥満を作りだします。

というわけで、今日からきっぱりタンパク質イーターに。
朝ごはんの主役は、卵、大豆製品、乳製品、肉魚などに。野菜と果物も外せません。

もちろん、パンやごはんも添えてOKですよ。炭水化物は抜かなくていいのです。「いきなり、それだけ」は避けること。白米よりも雑穀米、白いパンより全粒粉のパン、うどんより蕎麦やパスタを選ぶ、より血糖値を急に上げない効果があります。

疲れが抜けるまでは、スイーツはいったん断っていただきたいのですが、どうしても、というのなら、16時までに空腹時を避けて。なお、乳製品と共に食べるスイーツ(プリン、シュークリーム、アイスクリーム)は、糖質と一緒に動物性タンパク質が取れるので、栄養学上、やや罪が軽いのです。


最も避けたいのは、炭酸飲料やジュースなどの糖質系の飲み物。目の前で絞ったフルーツジュース以外はビタミン摂取も期待できないので、単なる高糖質物件です。

以上を守りつつ、豚肉と鶏肉をしっかり食べて一週間も過ごせば、「疲れて、ユウウツ」が薄れていることに気付くはず。どうか試してみてくださいね。

なお、栄養ドリンクは、ビタミンやアミノ酸が取れて便利なようですが、糖質やカフェインで空元気を誘発するタイプのそれは、気をつけてくださいね。たとえて言えば、少ない燃料を盛大に燃やす感じなので、直後はよくても長い目で見れば、細胞が疲弊します。

女の賞味期限は意外に長い。自分の脳とからだは大切にしましょうね。



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