2015年3月30日 15:00|ウーマンエキサイト

コラーゲンペプチドとミルクセラミド入りヨーグルトが肌乾燥の救世主に? 「ヨーグルト美容」がブームのきざし

続いて、東京女子医科大学皮膚科学教室主任教授の川島眞教授から、ヨーグルトが変える腸内環境と肌機能についての講演があり、「コラーゲンペプチドおよびミルクセラミドを含むヨーグルトの臨床試験」の中間報告が行われました。実験をおこなったのは、20歳以上50歳未満の女性39名で、前腕部か頬が乾燥し、直近2週間の排便回数が週2回以上4回以下の人たちで、4週間毎日、コラーゲン1g、ミルクセラミド(スフィンゴミエリンとして10mg)を強化したLB81乳酸菌入りヨーグルトを75g食べました。

その結果、経表皮水分蒸散量が低下し、バリア機能の改善を示したほか、乾燥の強かった人は明らかに角層水分量が改善しました。また、医師の所見によっても肌の乾燥の改善が明らかになりました。排便回数は摂取1週間後から増加し、摂取期間中はその状態が保たれ、腸内環境の改善もみられました。

また、体内に吸収されにくいとされるミルクセラミドだけを摂取するよりも、ヨーグルトと一緒に摂ったときのほうが吸収が約2倍に促進することもわかりました。

これらの結果から、コラーゲンペプチドおよびミルクセラミドを含むヨーグルトの摂取は皮膚バリア機能の改善に有効であり、その効果には、ヨーグルトによる腸内環境改善作用に加え、角層構造の安定化、炎症抑制といった多面的な作用が関与すると考察していると、まとめました。

冬以外でも夏のエアコンなどで肌の乾燥に悩む女性は多く、この実験結果が現代女性の乾燥肌トラブルへの効果的な解決につながることに期待したいです。

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