これからの人生はどれくらいお金がかかる? お金で考える人生設計


マイホームを買うなら自分が購入できる物件の金額は?買う時期は?
これからの人生はどれくらいお金がかかる? お金で考える人生設計

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マイホームは、人生で最も大きな買い物になる人も多いでしょう。最近では、100%ローンを組んで購入できることを謳い文句にしているものもありますが、借り入れリスクを考えるとこれはお勧めできません。では、どれぐらいの自己資金が必要か?の目安ですが、大まかに考えて、物件+諸費用の2割を頭金、8割をローンと考えるといいでしょう。物件は購入した途端に価値が下がっていくものです。そしてローンは組んだときがスタートです。最初に2割が用意できていれば、その後、新たに住み替える、転勤がある、離婚をした……など、何かあって売却しなければならなくなった時に、物件の価値の下落ペースと残債額のクロスポイントで、プラスマイナスがリセットしやすいのです。

マイホーム購入時期についてですが、ローンを組む時期について注意が必要です。ローンは、現役で働ける年数がどれぐらいあるか?で、組める額が変化するもの。
ざっくりですが30代ならば税込み年収の5倍まで。40代なら税込み年収の4倍までが返済しやすい額の目安です。

老後にはどのぐらい必要?
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平均寿命が80年を超えている今、不安ばかりが募る老後のお金問題。今の高齢者と、私たちが高齢者になった時では、環境もだいぶ異なっている可能性がありますが、今の高齢者がどれぐらいの金額を生活で必要としているか?を、一つの指標として考えてみましょう。

総務省の調べによると今の高齢者は、およそ月に5万円(年間60万円)を貯蓄などから切り崩して生活しているようです。仕事を定年の65歳まで続けたとして、その後、85歳まで生きるとして20年。年間60万×20年で、1200万円が必要なことが見えてきます。ただし、リタイア年齢や年金受給額などの状況によってこれも大きく変わります。


さらに、私たちの世代は、年金が今の老人世代よりも2割ほど減る可能性がありますし、年金スタートが65歳からではなくなる可能性もあります。となると、1200万円で十分足りるかどうか?には疑問が残るでしょう。

働ける限り、働く覚悟を持つことも一つの選択肢です。予想が難しいのですが年金がいくらかを計算し、自分がかかるであろう生活費を差し引きをすれば、それが老後までに貯めておくべき金額となります。

八ツ井先生’s VOICE今回は、一般的な平均金額をお伝えしましたが、これはあくまでも一つの目安であって、お金は自分でコントロールするものです。例えば平均金額よりお金がないことではなく、そのお金に振り回されてしまうことが不幸なことだと私は考えています。

人生においてリスクは誰にでもありますが、不安の正体がわからないと、不安は膨らみます。お金に関しては一度「見える化」すると不安はぐっと軽減します。
まずは、どのような結婚(結婚式)をしたいのか? どのように子どもを育てたいのか? いつまで働くのか? 具体的に自分のライフプランを考えて、どうすればお金が最適に動くようになるか考えましょう。例えば、本当にマイホームが欲しいという目標があるならば、ほかで多少の我慢は出来るでしょう。なんとなく周りが購入しているからという動機では、自分にとってマイホーム貯蓄は苦痛になってしまいます。

お金の使い方はその人の生き方に繋がる大事なことなので、私は自分専用の電卓を用意するのをオススメしてます。そして「計算に集中できる場所と時間」を確保しましょう。なぜなら、電卓で計算するのは、上っ面のお金ではなく「自分の人生の計算」だからです。
お金の計算が苦手……と逃げていても不安は不安のままで消えません。使いやすい電卓をパートナーに幸せ家計を自分のものにしてください!


お話を伺った方八ツ井慶子さん
生活マネー相談室代表/ファイナンシャルプランナー
個人相談を中心に、講演、執筆、取材などで活躍中。
これまで1,000世帯を超える相談実績をもち、「しあわせ家計」づくりのお手伝いをモットーに活動中。主な著書に『レシート○×チェックでズボラなあなたのお金が貯まり出す』『ムダづかい女子が幸せになる38のルール』 など。

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