アツイ夏の風に気分があがる! 初心者でも楽しめるタンゴ3選
ピアソラを演奏するクレーメルの詩情溢れるモダンなタンゴ20世紀後半、タンゴに新たな息吹を与えて“タンゴの革命児”“タンゴの破壊者”とまで呼ばれた、アルゼンチンの作曲家でバンドネオン奏者、
アストル・ピアソラ。彼の斬新でエッジィな音楽は、サントリーのCMでチェリストのヨーヨー・マが演奏した「リベルタンゴ」はじめ、よく使われていますから、きっとどこかで耳にしたことがあるはず。
こちらは、世界的ヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルが演奏するピアソラ。イタリア移民三世の子で、移住を繰り返し、どこにいても
孤独とノスタルジーと背中合わせだったであろうピアソラの刹那的なパッションを、ラトビア・リガ生まれのクレーメルは、亡命者に許される音楽という希少な所有物として、共感していたのかもしれません。「鮫」という曲で鳥肌が立ちました。心をワシ掴みされること間違いなしの1枚です。
東京で唯一、アルゼンチンタンゴのライブが定期的に行われ、世界的な音楽家も演奏に訪れるタンゴバー、雑司ヶ谷の
『エル・チョクロ』のオーナー伊藤修作さんによると、「タンゴの魅力は、上質な大衆音楽ということ。ピアソラ以降、若いファンも増えています。
ぜひ一度聴いてみてください。タンゴの素晴らしさの虜になりますよ」とのこと。この夏、あなたの耳をタンゴデビューさせてみませんか?
撮影協力:雑司ヶ谷タンゴバー『エル・チョクロ』