やんちゃ盛りなお子さんがいながらお気に入りのインテリアに囲まれ、心地よい暮らしを実現している読者の方に、3つのポイントにわけてその秘訣を伺うインテリア特集。
第1回は、
インスタグラムでもそのセンスの良さで人気上昇中、閑静な住宅街にたたずむ賃貸マンションに越してきて3年目というIさん一家です。
窓からは向かいの公園の新緑を望む、明るい角部屋のリビング
Iさん家プロフィール
・家族構成:夫(36歳)、妻Iさん(36歳)、4歳の男の子の3人暮らし
・所在地:神奈川県川崎市
・間取り:1LDK
・住宅形態:賃貸マンション
出会って20年になるというご夫婦は、インテリアの好みも共通しているそう。一つひとつにセンスとこだわりが感じられるアイテムは決して数が少ないとはいえませんが、なぜだかスッキリ。そのテクニックを探ります。
■時間を重ねたもの、ストーリーを感じるものが好き
Iさんのインテリアは、訪れた人をほっとやさしく包み込むような、温かさで満ちています。
「昔から古いものや民芸品、手仕事のものなど、ぬくもりがあるものが好き。アンティークと呼ぶほどでもない、時代も国もわからないものでも、おもしろい表情や味わいがあるんです」とIさん。
部屋中に散りばめられた雑貨は、どれも少しずつ選んできたお気に入りばかりです。
実家に眠っていたかご、古道具屋で見つけた棚、いただいたお花で作ったドライフラワー…。テイストはバラバラなのに、ひとつの空気をまとっているのは、「ただお店で買った」だけではない、それぞれに思い出やストーリーを携えているから。
しかし、こういったアイテムは、どれも壊れやすく繊細。同じものはふたつとない、となると飾るのに躊躇し、子育て期のいまは我慢…としまい込んでいる人も少なくありません。
やんちゃな4歳の男の子がいるご家庭だとは思えない! という声が聞こえてきそうです。
■「貼る」「吊るす」でディスプレイは楽しめる!
【Point1】
たくさんの雑貨のステージには、「壁」と「天井」をうまく活用。子どもの手が届く範囲には、危ないものは置かない、というのがIさんのルールです。
ドライフラワーは小分けにして、壁にマスキングテープで配置。ぽつりぽつりと貼った様子は、古い植物図鑑の1ページのよう。これなら生花を活けるよりもずっと手軽で、子どもがひっくり返してしまう心配も無用です。
アンティークショップで購入した燭台は、実際に灯さずとも雰囲気たっぷりの印象に。
「軽いものを選べば、プッシュピンひとつで固定できるんですよ」。古美仕上げのピンを選べば、より美しく演出できます。