日本の竹でつくられた「竹紙」の七夕短冊が、子どもたちの未来をつくる?!
日本の竹100%でつくられた「竹紙」(たけがみ)をご存じでしょうか? 万年筆にもボールペンにも使える万能な質感を持ちあわせ、放置竹林や地域経済にも効果的な「社会貢献度の高い素材」と言われています。本来、製紙原料としては不向きな竹ですが、さまざまな試行錯誤を繰り返して完成したのだそう。
この「竹紙」と「社会」との接点をつくるブランド「MEETS TAKEGAMI」(ミーツ タケガミ)の短冊が、いま注目を集めています。
やさしい風合い、愛らしいデザインに大人でもちょっとワクワクします。願いごとをじっくりと丁寧にしたためたくなる、デザイン短冊です。
みんなにやさしい「竹紙」
「MEETS TAKEGAMI」は、「竹紙」を開発した中越パルプ工業と、デザインチーム「minna」(ミンナ)とのコラボレーションによってスタートしたブランドです。
TANZAKU (15パターン×2シート 合計30シート) ¥500(税別)
ウーマンエキサイト読者と同じく、子育て真っ最中のご夫婦でもある角田真祐子さんと長谷川哲士さんを中心とする、みんなのためのデザインチーム「minna」(ミンナ)は、【みんな】のために【みんな】のことを【みんな】でやるをコンセプトに、ジャンルにとらわれず幅広い領域で活動しています。
「minna」(ミンナ)の角田真祐子さんと長谷川哲士さん。
みんなの想いがつまった「竹紙」の短冊。
この「竹紙」誕生の背景には、一体なにがあるのでしょう?
放置竹林は「みんな」の問題
かつて高度経済成長のころまで、竹は日本人の生活の中で大きな役割を果たしていました。食料としてのタケノコだけでなく、竹かごやざる、竹垣、土塀の骨組みなど、多くの竹の需要があったのです。
ところがそれが徐々に安価な代替製品に置き換わって、いまでは工芸品以外に竹が使われなくなり、生活の中で竹製品を見ることはほとんどありません。
竹は成長が早いため、管理されていない竹林では伸びた竹がほかの植物の成長を阻害し、鬱蒼とした竹林になってしまいます。光を求めて地下茎が伸び、隣接する健全な森林にまで侵食します。本来あるべき生物の生態系を壊し、生物多様性をも損ねてしまうのです。
この放置竹林問題を解決するには、かつてのように竹を資源として持続的かつ大量に使用する仕組みづくりが重要となります。
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