■知育玩具の人気が急上昇! でも定義がわからない!?
玩具の選択肢が多様化する中で、いま「知育玩具」の人気が急増中。Amazonが今年6月に実施した意識調査では、なんと
70%以上の親が知育・学習玩具に高い関心を抱いていることが判明。玩具を通して、なんらかの能力を身につけて欲しいというニーズが高まる一方で、パズルやブロック、積み木という漠然としたイメージはあるけれど、具体的に
「知育玩具とはなんだろう?」と疑問を持つ人が多数……。
それもそのはず実は、玩具業界に「知育玩具」についての明確な定義がそもそも存在しないのだとか。言われてみると、確かに「頭がよくなる、知識が身につく」など、ぼんやりとしたイメージしか浮かばないですよね。
■日本とアメリカの玩具に対する意識の差
日本では「玩具=キャラクター」という印象が強く、それ以外の玩具と出会う機会が少ないのが実態。でもアメリカでは、すべての玩具の中で知育玩具が締める割合が、なんと日本の約2倍。日本では、ブロックなどをイメージする人が多い知育玩具ですが、アメリカではSTEM(Science/科学、Technology/技術、Engineering/工学、Mathematics/数学)と呼ばれる理系の能力を伸ばす玩具に注目が集まっています。
■2016年はプログラミング玩具に大注目!
STEM系玩具の中でも、とくに流行しているのが「プログラミング玩具」。
玩具を通して具体的なプログラミング方法を覚えるのではなく、論理的な思考を鍛えるというのが目的です。
日本でも2020年に「プログラミング」を小学校で必修化するという動きがあり、それに伴いプログラミング玩具がますます注目を浴びることは間違いなし。実は2013年頃から子供向けのプログラミング本が発売されたり、文部科学省が手がける「プログラミン」というPC用のコンテンツが登場したりと、日本でも「プログラミング」への注力がじわじわと進んでいるんです。
■ロボット型玩具で楽しくプログラミング
Wonder Workshop 【国内正規代理店】 プログラミングロボット ダッシュくん Dash Robot/Wonder Workshop
プログラミング玩具として、世界的に大人気となっているのが「プログラミングロボット ダッシュくん」。スマホに登録した通りの動きをしてくれる愛らしいロボット。おもしろい声を出したり、ひょうきんな動きをしたりと、年齢に合わせた5種類のアプリを通して遊びながら自然とプログラミング能力が身につきます。対象年齢は5歳から。
Amazon特別賞1 プログラミングロボ コード・A・ピラー/フィッシャープライス
もう少し低年齢向けとしてオススメなのが「プログラミングロボ コード・A・ピラー」。対象年齢は3歳からで、イモムシの胴体に描かれた矢印を組み合わせ、的を目指して道筋をプログラミングするというもの。キュートな見た目で遊びながら論理的思考が身につくと、アメリカを中心に人気を集めています。
■Amazonが初めて「知育・学習玩具大賞」を発表!
日本と海外の知育玩具に対する思考がわかったところで、やはり定義は曖昧なまま。欲しいというニーズと、情報不足というギャップを埋めるべくAmazonでは、知的発達につながるものを「知育玩具」、英語や計算スキルなどが身につくものを「学習玩具」と定義づけ。
それぞれの玩具について、カスタマーレビューで高い評価を得ているものを選出し、その後、教育心理学者や脳科学者、保育者という専門家の意見を取り入れ、初めて「知育・学習玩具大賞」を発表しました。
■Amazon 知育・学習玩具大賞
知育玩具部門大賞 「KAPLA カプラ200/KAPLA」
学習玩具部門大賞 「世界の国旗かるた/学研」
審査員特別賞(秋田喜代美氏)「アソブロック BASICシリーズ スペシャルパック ドラゴン/マーゼンプロダクツ」
審査員特別賞(池谷裕二氏) 「サボテンバランスゲーム/プラントイ」
審査員特別賞(駒崎弘樹氏) 「ニューブロック たっぷりセット/学研ステイフル」
アイデア賞 「わごむパターンボード/くもん出版」
Amazon特別賞1 「プログラミングロボ コード・A・ピラー/フィッシャープライス」
Amazon特別賞2 「ローリーズ・ストーリー・キューブス/The Creativity Hub」
知育玩具部門で大賞を受賞したのは、「カプラ200」。同じサイズの木片というシンプルな作りながら、アイデア次第でさまざまな形を作り上げることができます。
もとはフランスの玩具ですが、日本では保育園に置いてあることなどをきっかけに広く浸透。とにかく高く積み上げて、崩れたときに「ワー! キャー!」と子どもたちは大興奮!
シンプルゆえに、子どもの想像力を広げてくれるのが特長です。
知育玩具部門大賞 KAPLA カプラ200/KAPLA