2016年12月17日 07:00|ウーマンエキサイト

毎月いくら足りない? 年老いた自分を養うには【30代から考える「自分年金」 第2回】

30代から考える「自分年金」

30代から考える「自分年金」

だれもが当事者となる「老後」。この老後不安を抜け出すためには、30代~40代の過ごし方によって変わってくる。ファイナンシャル・プランナー山中伸枝さんから、「今やっておくこと」を教えてもらった。

30代がもらえる年金で老後は大丈夫?の続きです。

30代~40代の心がけによって、「お金に困らない老後生活を送れるかどうか」が変わってくる。ファイナンシャル・プランナーで「確定拠出年金相談ねっと」代表の山中伸枝さんにお話を聞いた。
毎月いくら足りない? 年老いた自分を養うには【30代から考える「自分年金」 第2回】

© dzono - Fotolia.com


■年金をもらっている人も毎月不足している!?

「いま、年金をもらっている人たちのモデルケースでは、毎月7万円が足りないと言われています。」(山中さん)。

定年が65歳で、90歳まで生きるとしたら、不足額面は、2,100万円!
(7*12)=84万円(年間) 84*25年=2,100万円

これがついこの間退職をした、いわゆる「もらえる年金額的には『裕福』な人」の実態なのだ。

「いまの高齢者でも7万円足りていないなら、私はもっと足りない
『65歳になったときに、お金のない自分はどうしているだろう?』、そのイメージを確実に作っていくことが大切です」(山中さん)

■人生3大資金の山場「老後資金」

30~40代の人は、人生の3大資金のうち、「住宅ローン」「教育費」という「お金の山場」を、必死で登っている段階。筆者自身が、「老後資金の準備」なんて、まったく考えにも及ばなかった。

しかし死力を尽くして「住宅ローン」「教育費」の山を登り終えたと思ったら、老後なのだ。そしてそこには、お金の足りない自分がいる。自分にとって、20年前って、つい最近だったような気がする。だったら、20年後も、わりとすぐにやってくるのではないか?

■将来の自分に「仕送り」を

山中さんはいう。「老後の準備とは、言葉を変えれば『将来の自分への仕送り』です。年老いた自分は、今の自分が養わなければならない扶養家族なんですよ」

たとえば、65歳以降90歳まで生きたとして25年。
いまの年金受給者である不足分「毎月7万円」が私たちも不足すると考える。この分を、「30代の自分が60代の自分に仕送りをする」、こんな風にイメージしてみよう。

将来への仕送りは、早くから始めるに越したことはない。30歳から65歳への仕送りを始めたのであれば、仕送り額は7万円でなくても大丈夫となってくる。

■毎月の老後への仕送りなんて無理なのか?

月額7万円! 老後の自分のために月額7万円なんて、とてもじゃないけれども仕送りできない。けれども、そこで思考停止してしまっては、よけいにお先真っ暗だ。どうしたら良いのだろうか?

「老後資金について考え始めたのなら、『確定拠出年金』から着手しましょう。なぜなら老後資金づくりに限定すれば、確定拠出年金はダントツ有利な制度だからです」(山中さん)

次回は、知っている人だけが得する確定拠出年金制度です。


※この記事は2016年11月の取材を基づいて書いています。


■今回取材にご協力いただいた山中伸枝さんの著書
毎月いくら足りない? 年老いた自分を養うには【30代から考える「自分年金」 第2回】

ど素人が始めるiDeCoの本
(山中伸枝/翔泳社 本体1,500円+税)

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