2015年11月25日 22:00
130年の歴史を回顧「アート オブ ブルガリ」の全貌と見どころ【展覧会レポート】
と聞いてイメージするような、エメラルドやルビー、ターコイズ、サファイヤなど貴石・半貴石の色石をカラフルに用いたデザインが主軸となっていく。
本展の見どころの一つとして、本展初公開となるコレクション18点がある。例えば、ローマの敷石のパターンにインスピレーションを得た「パレンテシ」のネックスレス、ブレスレット、イヤリング。「パレンテシ」は1980年代にデビュー。連続的でグラフィカル、ふっくらとした曲線を持ち、建築的でボリュームのあるデザインはアイコニックであり、さらにモジュール式の実用性を兼ねた秀逸な仕上がりだ。
更にブルガリを愛したエリザベス・テイラーのコレクションからも多くが出品されている。彼女だけのためにデザインされた唯一無二のピースであることはもちろん、映画『クレオパトラ』など当時の衣装と共に展示されており、ブルガリが銀幕のスターと共に歩んだ歴史を垣間見ることができるのも素晴らしい。
誕生から40周年を迎える「ブルガリ・ブルガリ」ウォッチのヘリテージコレクションは、表慶館の中央のドームの部屋の2階に展示されているのだが、その展示スペースのしつらえにも楽しみを見つけることができる。