くらし情報『写真家・深瀬昌久の40年を網羅した全26章による決定版【ShelfオススメBOOK】』

2018年9月15日 19:00

写真家・深瀬昌久の40年を網羅した全26章による決定版【ShelfオススメBOOK】

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。

写真家・深瀬昌久の40年を網羅した全26章による決定版【ShelfオススメBOOK】


■『Masahisa Fukase』深瀬昌久

深瀬昌久、待望の集大成。私性と遊戯を追い求めた40年。

1960年代から日本写真の第一線で活躍した写真家・深瀬昌久。だが、1992年の不慮の事故により、その活動は閉ざされた。「鴉」が不朽の名作として語り継がれる一方、そのほか大半の作品が紹介される機会は失われた。

本書は、そんな謎多き写真家・深瀬の40年間に及ぶキャリアを俯瞰し、その写真表現の全貌を初めて浮き彫りにする決定版。
全26章。

深瀬は、北海道の写真館の家系に生まれ、「私性」と「遊戯」の視座に根差した写真表現を多岐にわたる手法で探求した。その人生の中心には常に写真が腰を据え、内なるリビドーは周囲を巻き込み、己の人生をも破滅へ向かわせた。

本書は、作品一つひとつを時系列で整理し、深瀬が雑誌に残した撮影後記や手記等から、その制作意図や背景を丹念に探る。

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