くらし情報『特設展「それぞれの源氏物語」与謝野晶子や谷崎潤一郎らによる“現代語訳”が集結、山梨県立文学館で』

2023年10月5日 10:45

特設展「それぞれの源氏物語」与謝野晶子や谷崎潤一郎らによる“現代語訳”が集結、山梨県立文学館で

“気難しくない言葉”で語る円地文子
円地文子は『源氏物語』現代語訳に5年近くかけて取り組み、全10巻を刊行。序文には「現代の読者に出来るだけ気難しくない言葉で語りかけたい」とあり、“作家・円地文子の『源氏物語』”が目指す在り方を伺い知ることができる。

物語を現代に蘇らせる林真理子の新解釈
現代では、林真理子『六条御息所 源氏がたり』が記憶に新しい。登場人物の1人である六条御息所を語り手に、大長編恋愛小説として物語を現代に蘇らせた。中でも『源氏物語』の最末尾にあたり光源氏の息子たちの物語を紡ぐ「宇治十帖」を新解釈で読みかえ、衝撃的な結末を描いた「STORY OF UJI」の原稿は必見だ。

樋口一葉の旧蔵書『湖月抄』や芥川龍之介の文学評論も
このほか、歌塾・萩の舎で『源氏物語』の講義を行った樋口一葉が有した『源氏物語』の注釈書・北村季吟『湖月抄』や、芥川龍之介「文藝的な、余りに文藝的な」「三十七 古典」草稿、田辺聖子『新源氏物語』全5巻、瀬戸内寂聴『源氏物語』全10巻などを見ることができる。『源氏物語』読者はもちろん、まだよく読んだことがないという人も、これを機に“それぞれの『源氏物語』”を見つけてみては。

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