「苦しんでる人が幸せになる世界に」 氷川きよし、『休止前ラストアルバム』の想い明かす
タイトル曲の「魔法にかけられた少女」は私が作詩をさせていただきました。
一番苦しんでいる人や悲しんでいる人が一番幸せになれる世の中に変えていきたいと思って、心の叫びを書きました。少女は魔法にかかって少年になってしまって、でも少女として生きる、そんなストーリーです。
そして父のことを歌った「Father」。これも作詩をさせていただきました。
作詩に加えて、作曲もさせていただいたのは「泣けてくるけど笑えてくるの♡」。これは日常にある切なさとか、ポジティブな、そしてロマンティックな乙女心を書いた作品です。
「ピエロ」は永井先生に書いていただきました。
人に笑顔になってもらうことがお仕事で頑張ってきて、でもそれが終わった後の切なさというか、喜ばれるのは嬉しいけれども、その裏には苦悩があって。
そんな歌詞の世界に自分の想いとも重なる部分がある、とても共感できる作品です。
「16436日」は自分が45歳になった時の日にちなんですが、純粋に支えて下さった方や、原点である両親がいたからここまで歩いてこれたということをいつも心に思いながら、つらいことも悲しいことも乗り越えてきたんだなと、そんな感謝が溢れているバラードになっています。