~月を愛でる〜
今日は中秋の名月です。
ススキを飾り、お団子や穀物、果物などをお供えするのは、収穫を祝うことが起源とされています。
思えば、日本には四季の移り変わりの風情を楽しむ行事がたくさんあります。
十五夜もその一つ。
都会に住む人たちにとっては、あまりなじみのない行事かもしれませんが、古来より日本人は月を眺めて笛の音を聞きながら、いろいろな思いをめぐらせてきたのです。
源氏物語でも、光源氏が十五夜の月を眺めて、京の都や恋人に思いを馳せるうら哀しいシーンがあります。
百人一首にも、月が登場する短歌がたくさんあります。
さらには、こんな逸話もあります。
夏目漱石が英語教師をしていたときのこと。
学生が「I LOVE YOU」を、「我君を愛す」と訳したのを見て、「それよりも、月が綺麗ですねと訳したほうがよい」とアドバイスしたそうです。
遠廻しの表現がロマンチックですね。
日ごろは何かと忙しくされている皆さんも、今宵は薄物の着物を着てお琴か笛のCDを聴きながら月を眺めてロマンチックに過ごしてはいかがでしょうか。
月を眺めてお団子を一つ、二つ、三つ……月より団子…、食べすぎにはご注意を。
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