2018年10月26日 16:00
総額6000億円にも!「休眠口座」はどう整理すればよいのか
10年以上、入金や出金などの取引がない預金口座を「休眠口座」と言う。その休眠口座のお金が、来年から国の社会事業費に充てられることになるという。何年放置しようと、銀行預金は自分の財産のはずでは?経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。
学校指定の金融機関で作った口座が子どもの卒業後もそのままだったり、引っ越し前に使っていた金融機関が遠くなって放置してしまったり休眠口座をお持ちの方は案外多いのではないでしょうか。
元来、何年放置しようと、銀行預金は自分の財産です。しかし来年1月からは、休眠口座の一部を国が管理し、社会事業費として活用することになりました。詳しく見ていきましょう。
国が活用するのは、預金者が特定できない休眠口座です。
それを見極めるために金融機関は、休眠口座になる可能性のある、9年以上入金のない口座のうち、残高が1万円以上のものに、通知を郵送します。
その通知が届いた方は、預金者と連絡がついたということで、休眠口座であっても国の管理にはなりません。宛先不明などで通知が届かなかった休眠口座を、国は活用しようというのです。
また、残高1万円未満の休眠口座は郵送通知なしで、国が管理する休眠口座になります。