くらし情報『監督映画『轢き逃げ』公開!水谷豊が作品に込めた娘への想い』

2019年5月9日 11:00

監督映画『轢き逃げ』公開!水谷豊が作品に込めた娘への想い

初回で犯人役を演じて、注目を集めた。’74年、故・萩原健一さん(享年68)と組んだ『傷だらけの天使』は、視聴者の心に強いインパクトを残した名作となった。

しかし、役者としての成功を素直に喜ぶことができなかった。

「『傷だらけの天使』を始める前に、『これが終わったら、役者は辞めます』と、言っていたんですよ。僕はこの世界に長くいない。長くいる世界じゃないと思っていましたから。大学を落ちて、4年です。もう、別の世界に出合わないといけないという思いでした。
ただ、辞めようとすると、なんかヒットするもんですねぇ」

’76年、映画『青春の殺人者』で、キネマ旬報賞主演男優賞を受賞。’78年には主演した学園ドラマ『熱中時代(教師編)』が大ブレーク。水谷さんの演じた北野広大は、理想の教師像として、日本中の親や子どもたちの憧憬を集めた。

それでも「別の世界」を求める気持ちは微動だにしない。タップダンスに心がひかれたのも、20代のころだ。

「『TAP』を市川崑監督(享年92)のところに持ち込んだのは、29歳のころ。脚本家の市川森一さん(享年70)に相談して、監督にお会いして、『TAP』の構想をお話しさせていただきました。

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