2020年1月3日 06:00
’20年は子年、金運アップもたらす「狛ねずみ」神社は全国に
京都の蓮華王院 三十三間堂も「ねずみ所縁神社仏閣」のひとつ。
「’96年の子年のときに狛ねずみのことが注目されて、急に初詣の方が増えたと思います。前回の子年(’08年)は、それはもうたくさんの人がみえて、狭い境内は身動きができないほどでした」
こう語るのは、京都市左京区・大豊神社の権宮司・小林哲人さん。大豊神社内にある「大国社」には一対の狛ねずみがいることから「狛ねずみの社」として有名。そのご利益を求めて、とくに子年には参拝する人が急増するという。
’20年は子年。全国の神社仏閣を探索し研究している京都風水師のほへとさんによれば、こうしたねずみ所縁の神社仏閣は全国にある。
「ねずみといえば、『古事記』で、大国主命を、義父スサノオが与えた試練から助けたことから、大国主の使いとなったと伝えられています。大国主は、仏教では神仏習合で大黒天の化身とされているので、大黒天の使いもねずみに。ですから、大国主や大黒天を祭る神社仏閣では、ねずみがご利益を遣わす動物とされているんです」
そのご利益とは?
「そもそも宝とは『田から』が語源とされます。“田んぼから”の意味で、米俵は当時の宝そのもの。