だから、とりあえずこの言葉は5割引きくらいで聞き流してしまいませんか。いつまでもリフレインして引きずっていても、そこから生まれてくるものは良くないものばかりのような気がします。
さて、親の介護という避けがたい問題に対処するときは、「私はどうしたいのか」をキーワードに考えを進めてみてはいかがでしょう。たとえば、あなたに手持ちのコマが10あるとして、お父さまの介護にどれくらい投入したいと思うか、です。それを考えるとき、お兄さんにぶつけられた言葉や、専業主婦の義姉がなにもしないと早々に宣言したことなどは(腹は立ちますが)、とりあえず蚊帳の外に出しておきましょう。ご自分の気持ちだけに意識を集中して、考えてみていただきたいのです。
考えた結果、介護に投入できるのは10のうち2だとか、0だと結論が出たなら、ケアマネさんにその旨を相談してみてください。世の中には、独居で在宅療養生活を送るケースも多々あり、対応策は十分にあります。
だから、あなたひとりですべてを背負い込む必要はまったくありません。同時に、お兄さんや義姉に無理矢理やらせる必要もないのです。繰り返しになりますが、キーワードは「私はどうしたいのか」