2021年3月24日 15:50
表裏のない下着に、偽薬…介護生活を楽にする驚きアイテム
「82歳の母は、要介護1の認知症で、あまりに症状がひどいときだけ、抗不安薬を服用することになっています。しかし、効能や飲むタイミングを理解できず、症状が出なくても毎日薬を飲みたがって……。薬を隠しても、見つけ出して飲むことがありました。そこで、使ってみたのが偽薬です」
そう話す東京在住のA子さん(52)が使っている偽薬がプラセプラス30。見た目は薬だが、ラムネのような甘みがある白いタブレットで、有効成分が入っていない“食品”だ。A子さんは続ける。
「母には、着替えなどの日常動作ができなくなる『失行』という症状も出ています。特に表裏、前後左右がわかりにくい下着を着るときは、いつも間違えてしまう。
しかし、手伝うとプライドが傷つくのか、怒りだしてしまうんです」
そんな悩みを救ったのが、HONESTIESという会社が作った表裏・前後のない肌着だった。
「偽薬とこの下着のおかげで、介護がぐんと楽になりました」
介護を楽にするさまざまなアイデアグッズが日々、誕生している。そこで、実際に介護をしている人と、介護のプロたちが選んだ、おすすめ商品を紹介。
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