くらし情報『豊洲で腕ふるう95歳のピザ焼きばあば「具材は採算度外視で!」』

豊洲で腕ふるう95歳のピザ焼きばあば「具材は採算度外視で!」

豊洲で腕ふるう95歳のピザ焼きばあば「具材は採算度外視で!」


「海鮮ピザが入りました!」

調理場に声が届くと、土井スズ子さん(95)は、発酵させたピザ生地を丁寧に延ばし始める。香ばしく焼き上がったピザは、子ども連れの家族のテーブルへ。

「ふんわりしておいしい!」

「アサリがプリプリしているね」

今年1月の誕生日を境に“耳が遠くなった”というスズ子さんだが、厨房にいてもその声はしっかり耳に届く。スズ子さんは、少し満足そうに目を細めた。そんなお客さんの声はやはりうれしいですか?と記者がたずねるとーー。

「そりゃ、おいしいと言ってくれて怒ることはないでしょ!それがやりがいとか楽しみですか、と聞かれることが多いけど、難しいことはわかりません(苦笑)」

ハキハキとそう語るスズ子さんは、“東京の台所”豊洲市場にある唯一の本格イタリアン「トミーナ」でピザを焼いている職人だ。毎朝11時には出勤。定休日以外は、15時まで3〜4時間、立ちっぱなしでピザ窯を見守っている。


「足腰を鍛えるのに、これがいちばんいいんですよ。ほかに体にいいことは何もやっていないの。家にいてテレビを見ているよりも、ピザを焼いていたほうが楽しいし、私がいないとお客さんが困ってしまうから」

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