2021年5月14日 15:50
夏井いつきさんが語る俳句の基礎「“季語から作る”のではない」
「もうひとつ、俳号(俳人としてのペンネーム)を決めてみてください。俳句には、作り手の名前を添えるのが基本。本名より俳号を添えたほうが、『下手』って言われたときの傷が浅いの(笑)」
俳句は基本的に、五、七、五の計十七音で構成されている。
「初心者の方は、『五音の季語+十二音の俳句のタネ』という基礎の型から始めてみましょう」
まずは、ノートに“俳句のタネ”を書き留め、そこから十二音を作り出してみよう。
「たとえば、今日のお昼は何を食べましたか?(記者、『まだ食べていないです』と答える)『今日のお昼は食べてない』。ほら、これでもう十二音できた。おうちの中で俳句を作るとしたら、まずテーブルの上にあるモノの名前をメモしましょう。『砂糖とミルク一つずつ』とか、十二音は簡単に見つけることができるはず。
自分の中から何か生み出すのは難しいです。あまり自分の脳細胞を信じないこと(笑)」
まだまだ自粛生活を強いられている初夏。“巣ごもり俳句”を一句作って、自分の心を和らげてみてはどうだろう。(取材:インタビューマン山下)
「女性自身」2021年5月25日号 掲載
『今夜の光る君へ』定子は兄弟の不祥事により、内裏をでることを命じられる