2021年5月19日 11:00
ワクチン優先確保も寄付は100円…スギHD会長夫妻の厚顔素顔
スギHD会長の杉浦広一氏(写真:時事通信)
《「西尾市民げんきプラザ」を建設したこの場所は、「スギ薬局」創業の地であります。昭和51年創業以来、私共は薬剤師として地域医療の担い手となり、地域社会に貢献したいという思いで社業に専念してまいりました(中略)平成29年3月吉日杉浦広一杉浦昭子》
愛知県西尾市にあるスポーツジムのエントランスには、施設の由来を説明するボードが掲げられていた。
杉浦広一会長(70)と昭子相談役(67)は、中部地方を中心にドラッグストア「スギ薬局」約1,400店舗を展開するスギホールディングス(以下スギHD)の創業者夫妻だ。
「スギHDの要望を受けて、西尾市が杉浦夫妻の新型コロナウイルスワクチン接種予約枠を優先確保するように便宜を図っていたことが発覚したのは5月11日のことです。
“杉浦夫妻は薬剤師なので医療従事者枠でできないか”といった強い要請が複数回あり、最終的には近藤芳英副市長が便宜を指示したのです。
スギHDはスポーツジムを西尾市に無償貸与するなどしており、夫妻は地元の超名士です。スギHDは“秘書の判断”と説明していますが、地位を利用した“厚顔ぶり”に市内でも怒りの声が上がっています」