2021年7月1日 06:00
死者最多も“批判なし”吉村知事を支える大阪メディアの異常
多くは地元関西の情報番組だ。コロナ対応で多忙な時期に、週2回は出演していたのだ。
吉村知事がテレビ出演で忙しくしている裏で、地獄を見ていたのは、ほかならぬ大阪府民だ。
■医療崩壊…「入院したときには母は手遅れで」
都道府県別の累計死者数は全国最多の2,668人(6月29日時点)。特に今年3月からの“第4波”では医療が崩壊。自宅待機者が1万5千人となり、在宅で亡くなる人が相次いだ。当時の様子を、大阪府堺市に住む50代女性はこう振り返る。
「4月下旬、80代の母とともにコロナに感染しました。
入院できず、感染した私が在宅で看病しないといけない状態が2日続きました。母が入院できたときは、咳が止まらず話せないような状態で……。私も高熱が出て、一緒に病院に行ったのですが、解熱剤だけ渡されて帰されました。肺へのダメージが大きく、母はしばらくして肺炎で亡くなりました。私も症状が悪化して入院。結局、母の死に目に会うことも、火葬に立ち会うこともできなかったんです」
彼女は、前回の府知事選では吉村氏に投票した“ゆるい維新支持者”だったが、いまはワイドショーに出演する吉村知事を見るたびに、怒りがこみ上げるという。