2021年7月20日 11:00
土砂災害・水害から命を守る「ハザードマップ」の使い方
「ニュースやワイドショーで、『ハザードマップの確認を』と繰り返し言っていますが、その名前は知っていても、使い方を詳しく知っているという方は、あまり見たことがありません」
気象予報士・防災士の田頭孝志さんはこう話す。災害のリスクがある地域が示された「ハザードマップ」には、「洪水」や「土砂災害」、「高潮」や「津波」など、さまざまな種類がある。
「自治体によっては、印刷したものを各家庭に配布しています。しかし、自宅に届いてなくてもネット環境があれば、いつでも確認できるのです」(田頭さん、以下同)
田頭さんに水害と土砂災害から命を守るためのハザードマップの活かし方を教えてもらった。
■気象庁「キキクル」と併用で安全性アップ
まずはネットで「ハザードマップ」と検索すると、いちばん上に出てくるのが国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」だ。最初のページの「重ねるハザードマップ」の下にある入力欄に、居住地の住所を入れると、その付近の地図が表示される。
【1】「洪水」をチェック
災害区別で「洪水」をクリック。すると地図上に最小「0.3mまで(薄黄色)」〜最大「20m以上(紫色)」まで、想定される「最大規模の洪水が起きた場合の浸水の深さ」