2022年5月6日 11:00
ウクライナ義援金詐欺に警鐘!30万円とられそうになった人も
連日報道されるウクライナの惨状。それを見るだけで心を痛める人が多いのに、そのやさしさに付け込む詐欺被害が増えているという。そんなウクライナ情勢詐欺について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。
■情報は自分で調べ、嘘を見極めよう
たとえば、SNSを通じた義援金詐欺。戦地で血を流す女性や子どもの泣き顔など戦争の悲惨さを訴える写真が添えられ、「ウクライナのために何か支援したい」と考える方を刺激します。なかには、すぐ募金に応じる方も。
しかし後日、義援金を集めていた団体は実体がなく義援金詐欺だとわかっても、送ったお金は取り戻せないケースがほとんどです。
また、金やダイヤモンドなどの価格高騰を受け、貴金属の買取り詐欺も横行しています。
実際にあったケースでは、まず、寒さ厳しいウクライナに冬物衣料を送りたいと連絡が来ました。「古着でよければ」と応じると、業者は自宅まで引き取りに来ます。
ただ古着にはほとんど触れず「貴金属のほうが支援になる」と金やダイヤモンドを要求。「貴金属はない」と拒絶したため事なきを得ましたが、貴金属を出していたら、壊れている、時代遅れだなどと難癖をつけ、二束三文で買い取るつもりだったのでしょう。