くらし情報『夏はカップ麺、秋はビール…値上げの傾向を掴むカギは「原材料比率」』

2022年5月9日 11:00

夏はカップ麺、秋はビール…値上げの傾向を掴むカギは「原材料比率」

6月の値上げ予定が目立つが、加谷さんによれば、この傾向を読み解くための指標があるという。

「“商品の価格”に“原材料の費用”が占める割合を『原材料比率』といいます。この比率が高いほど値上げサイクルが速い、という傾向があります。原材料比率を商品カテゴリー別に把握しておくと、家計を守るための指針にもなるでしょう」

そこで、加谷さんが独自に調査した原材料比率をもとに、値上げのサイクルについて解説してもらった。

まずは、すでに多くのメーカーが値上げを実施したパンについて。

「パンの原材料比率は30~40%です。小麦を焼き上げてから店頭に並ぶまでの工程が少ない=原材料費率が高い商品の代表格です」

同様の原材料比率が6月値上げの「スープ、ソース、食酢」。7月の「オリーブオイル」(35~40%)もほぼ同じカテゴリーと考えてよい。


「原材料費の高騰が販売価格に直結しやすいため、企業が値上げをせずに我慢できる幅が狭い、とも言えるのです」
原材料費が今後も上がれば、さらなる値上げも予想されるという。

■8月に値上げに踏み切る企業が続出の可能性も

次いで原材料比率が高い食品には「カップ麺」

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.