2022年5月8日 11:00
「人権ない」「障害者」eスポーツ界で相次ぐ不適切発言…背景にあった業界の“未成熟さ”
と指摘する小木曽氏は、こう解説する。
「完全にプライベートな時間に、今回のような問題発言をする人がいても驚きませんが、それはオン・オフの使い分けという、社会人としての基本動作を身に着けていることが前提です。炎上してしまったプロゲーマーたちは、そういった振る舞いを身に着けることなく、表舞台に立ってしまったのだと思います」
さらに業界側に対しても、「若者たちをプロゲーマーとして表舞台に出した時に、どのようなリスクがあって、どういう指導をしないといけないか、あるいは指導をしないことによってどういう事が起きてしまうのか。そのような把握が蓄積されていない段階にあるのでしょう」とも指摘。
■「ネット上で発言することへの認識が不十分」
確かに「REJECT」ではSaRa選手だけでなく、所属選手は10~20代が占めている。公の場で発言するリスクを十分に理解しないまま人前に出ることへの懸念を、小木曽氏はこう語る。
「フォローが必要な人物を表に出しているのに、フォロー、サポートが足りていない。プロゲーマー本人も、アマチュアだった時と同じノリで振る舞ってしまう。
リスクやスポンサーがついている意味、お金が回っていることの意味など、十分に理解していないように思います。