くらし情報『岩下志麻が語る北条政子像 多くの女性を庇護した“哀しい母親”』

2022年5月8日 06:00

岩下志麻が語る北条政子像 多くの女性を庇護した“哀しい母親”

「草燃える」で北条政子を演じた岩下志麻さん

「草燃える」で北条政子を演じた岩下志麻さん



小池栄子が潑剌とした北条政子を熱演して話題だ。実際の北条政子といえば、従来「悪女」といわれてきたが、その真の姿は、激動の時代の中で、わが子をすべて失う悲劇に耐えながらも、尼将軍として権力をふるうことを辞さない傑物だった。

政子の長女、大姫は、父・頼朝の命令によって婚約者を殺され、現代でいう摂食障害に。大姫は心の病いが癒えることなく20歳で亡くなり、その2年後には頼朝が51歳で突然死。さらにわずか5カ月後、次女の三幡も原因不明の熱病で急逝する。

頼朝亡きあと、政子は出家して「尼御台所」と呼ばれるようになり、家督は18歳だった長男の頼家が継ぎ、2代将軍となった。しかし結局、頼家は出家した伊豆の修善寺で暗殺される。唯一残された次男の実朝は、政子が36歳の時に産んだ子だ。
しかし、当時としては命がけの高齢出産で誕生した実朝にも、悲劇が待ち受けている。

そんな荒波を乗り越え、幕府を率いていく政子の真の姿は、これまでの悪女のイメージ通りなのだろうかーー。

■政子は御台所として弱い立場の女性たちを庇護し続けた

「女性としては愛する頼朝と結ばれ幸せだったでしょうが、出会ったがために権力闘争にも巻き込まれ、子も失った。

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