2022年9月25日 06:00
精神科医・香山リカさん 北海道で僻地医療に取り組む新たな生き方選んだ理由
そんな感覚もいいかなと」
午前診療を終えた香山さんは、白衣からスカイブルーのカーディガンに着替え、職員食堂へ。
この昼の献立は、サバの塩焼きに、切干大根の炒め煮など。
「昼食では、入院患者さんと同じメニューを毎日いただいています」
こんなふうに週の大半を穂別で、本名「中塚尚子」で過ごし、週末は東京で精神科医としての診療や、「香山リカ」の業務をこなす。
「いつ急患が入るかわからない」穂別では、お酒は飲めないという。
だから、搭乗前の新千歳空港のラウンジでは、サッポロビールで、自分にささやかな「カンパイ!」。
60歳を迎えての決意。
香山さんの挑戦は周りの人々に支えられ、せわしなくも、ゆるりと進んでいる。
(取材・文:鈴木利宗)
彼が結婚を望む彼女から奥さんになる女性の特徴