2023年4月23日 06:00
鳥居みゆき 友達はいないけどウォーリーを探す達人だった
これがすごく面白くてハマりました。ウォーリーにはペアルックをした恋人がいるし、同じような格好をした25人の“親衛隊”の子どもたちもいます。そういうウォーリー以外の登場人物を探す喜びもあるんです」
ところが、黙々とウォーリーを探していると、“何のために探しているんだろう”という気持ちになることも。
「そういうときはいろいろ想像したくなるんです。そもそも妄想が好きで、私だけ重力がかかる世界だったらとか、地球が滅びて私だけ地下シェルターにいたらとか考えていました。本も、タイトルと最初の1行だけしか読まず、ストーリーを想像していました」
だからこそ、ウォーリーの世界観にも入り込み、空想に耽った。
「もともと、ウォーリーが殺人鬼という都市伝説があったんです。たしかにウォーリーにつきまとう“親衛隊”の子どもたちが存在するから、もしかしたらハーメルンの笛吹き男のように子どもをさらっているんじゃないかと考えてみたり。
いったいどこに連れ去るのか。それで何をするのか……。いや、恐ろしいので、これくらいでやめておきましょう。とにかくいろんな想像を掻き立てられたおかげで、飽きずに続けられました」
数多くのウォーリーを探し当てたことで、身につけた技も。