2023年5月21日 06:00
アンチも泣かせる! 浜崎あゆみは共感力でカリスマになった
をリリース。そこから2カ月に1枚というハイペースでシングルを発表していく力の入れようだった。
「同年12月、浜崎さんは『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)でゲストパーソナリティを務めました。番組キャッチフレーズは『浜崎あゆみはバカじゃない』というインパクトの強いもの。その言葉どおり、番組では人生相談にも挑戦。アンチからの問い合わせにも真摯に答え、最後には相談者を感極まって泣かせてしまうほどだったといわれています」
浜崎の公式サイトの掲示板にも、膨大な反響が寄せられた。
「紡ぎ出す言葉が、多くの人の心に刺さる--。このラジオ出演も快進撃に拍車をかけました」
その直後に発売されたファーストアルバム『A Song for xx』(’99年)で、初めてオリコンチャート1位を獲得した。
「自ら作詞を手掛けていますが、表題曲となった『A Song for xx』は、居場所を求める若者に寄り添う内容でした。その後、『Voyage』(’02年)や『part of Me』(’08年)では、歌詞に『ボク』という一人称を使うなど、ジェンダーを超え、あらゆる人々を巻き込み、共感を得ていったのだと思います」